ストレッチで筋肉痛は減るのか?12研究の答えは「ほぼ変わらない」

No.005負荷×回復メタ分析・12研究

この記事が答える問い:筋肉痛はストレッチで軽くなるのか?運動の前と後で違いはあるのか?

Strain 負荷この論文の位置回復 Recovery
12研究まとめた研究の数
2377人最大の1本の参加者
-1.04点/100点運動後ストレッチの翌日の痛みの差(平均)
黒い背景の前で、走り終えた人が脚の裏側を伸ばしているシルエット

3行でいうと

  1. 1運動の前や後のストレッチで、翌日以降の筋肉痛の強さが変わるかを12研究で調べた。
  2. 2100点の尺度で、差は運動前のストレッチで平均約0.5点、運動後で約1点と小さかった。
  3. 3研究の質は低〜中程度で、健康な成人以外やけがへの影響はこのレビューからは言えない。
階段を下りる人のシルエットの太ももに、うっすら朱色の光がにじんでいる
筋肉痛は運動の半日後から数日後に強くなる。このレビューは、その時期の痛みを比べた。

研究の中身

研究の種類メタ分析
対象健康な成人(年齢・性別・競技レベルの内訳は要旨に記載なし)・12研究
ストレッチなし—・比べる側
運動の前・後・前後にストレッチ運動の直前か直後・研究ごとにやり方は異なる

測った物:運動の数時間〜数日後に出る筋肉痛(遅発性筋痛)の強さ(100点の尺度にそろえた値)

結果

結果の向きストレッチをした群は痛みの点数がわずかに低かったが、その差は著者らが「臨床的に意味のある大きさではない」と判断するほど小さかった。
右下に、並んでストレッチをする人と立ったまま休む人の小さなシルエット

研究の種類の位置

動物・細胞
観察研究
介入(ランダム化なし)
ランダム化試験
メタ分析
弱い原因と結果をどこまで言えるか強い

編集部の読み

筋肉痛のためのストレッチは、思っているより小さな差しか生まないのかもしれない。

要旨では、100点のうち差は0.5〜4点ほどで、著者らは臨床的に意味のある差ではないとまとめている。研究どうしの結果はよくそろっていた。筋肉痛を目当てにストレッチをするなら、期待は小さめに見積もってよいのかもしれない。体の柔らかさなど別の目的は、このレビューでは調べていない。

当てはまらない人・研究の限界

  1. 1対象は健康な成人で、年齢・性別・競技レベルの内訳は要旨に書かれていない。高齢者や持病のある人に当てはまるかは分からない。
  2. 212研究のうち11研究は小規模(ストレッチをした人が各10〜30人)で、すべてに中程度か高いバイアスのリスクがあった。
  3. 3ストレッチのやり方や運動の種類は研究ごとに違い、どのやり方なら差が出るかまでは要旨から分からない。
  4. 4調べたのは筋肉痛だけで、けがや運動の成績への影響はこのレビューの対象外である。

言えること・言えないこと

言えること

コクランのレビューでは、運動の前や後のストレッチで、健康な成人の筋肉痛に臨床的に意味のある差は出なかった。

運動後のストレッチをした群の翌日の筋肉痛は、100点の尺度で平均約1点低いだけだった。

2377人の大規模試験では、運動の前後にストレッチをした群の最も強い痛みは平均約4点低く、著者らはその差をとても小さいとした。

言えないこと

このレビューからは、ストレッチで筋肉痛が出なくなるとは言えない。

このレビューからは、ストレッチがけがを減らすかどうかは分からない。

このレビューの結果を、高齢者や持病のある人にそのまま当てはめることはできない。

出典

[1]

Herbert RD, de Noronha M, Kamper SJ. Stretching to prevent or reduce muscle soreness after exercise. Cochrane Database Syst Rev. 2011;(7):CD004577.

DOI 10.1002/14651858.cd004577.pub3

メタ分析・12研究/確認した範囲:要旨

2026年11月1日公開

    この記事は AI を使って作り、公開の前に要旨との照合と表現の点検を機械で行っています(編集方針)。研究の紹介で、診断や治療の代わりではありません。体調に不安がある方は医師に相談してください。