寝る時間を延ばした大学バスケ選手11人、ダッシュが速かった

No.001負荷×回復介入研究(対照群なし)・11人

この記事が答える問い:睡眠時間を延ばすと、運動の成績は上がるのか?

Strain 負荷この論文の位置回復 Recovery
11人参加者
5–7週睡眠を延ばした期間
110.9分夜の睡眠時間の増え方(平均)
暗い体育館を全力で駆け抜けるバスケットボール選手のシルエット

3行でいうと

  1. 1男子大学バスケ選手11人が、普段どおりの期間のあとに睡眠を延ばす期間をすごし、競技の記録を比べた。
  2. 2睡眠を延ばした後、スプリントは16.2秒から15.5秒になり、フリースローと3ポイントの成功率も上がっていた。
  3. 3比べる群がないため、記録の変化が睡眠だけによるものかは分からない。対象は健康な男子大学選手11人に限られる。
夜の寮の部屋で横になって眠る選手のシルエット
睡眠を延ばす期間、選手たちは毎晩10時間ベッドにいることを目標にした。

研究の中身

研究の種類介入研究(対照群なし)
対象大学バスケットボール選手(男性・健康・平均19.4歳)・11人
前半普段どおり2〜4週間・いつもの寝る時刻と起きる時刻を続けた測定
後半睡眠を延ばす5〜7週間・毎晩10時間以上ベッドにいることを目標に、夜にできるだけ長く眠った測定

測った物:夜の睡眠時間(機器で測定)、スプリントのタイム、フリースローと3ポイントシュートの成功率、反応時間(PVT)、日中の眠気(エプワース眠気尺度)、気分(POMS)

結果

普段どおり睡眠を延ばした後
ゴールに向かってシュートを放つ選手のシルエット
スプリント秒・短いほど速い
普段どおり
16.2
睡眠を延ばした後
15.5

普段どおりの期間の平均と、睡眠を延ばした期間の終わりの平均。棒は0から。数値は出典[1]の要旨から(論文の図は転載していない)。

研究の種類の位置

動物・細胞
観察研究
介入(ランダム化なし)
ランダム化試験
メタ分析
弱い原因と結果をどこまで言えるか強い

編集部の読み

眠る時間も、練習の一部なのかもしれない。

この研究では、睡眠が延びた期間の後に、走る・投げる・反応するという別々の記録がそろって同じ向きに動いていた。ただし、比べる群がなく、同じシーズン中の練習の積み重ねと睡眠の違いは分けられていない。編集部の読みとしては、睡眠の長さは競技の記録と関わる要素の一つかもしれない、というところまでだ。

当てはまらない人・研究の限界

  1. 1対象は健康な男子大学バスケットボール選手11人(平均19.4歳)だけで、女性・一般の人・ほかの競技には広げられない。
  2. 2睡眠を延ばさない比較の群がなく、前後の比較だけなので、練習やシーズンの進み具合による変化と区別できない。
  3. 3参加者は自分が睡眠を延ばしていると知っており、気分や体調の評価は本人の申告に左右されうる。
  4. 4シュートの成功率の9%と9.2%が、成功率の差なのか割合の伸びなのかは要旨からは分からない。

言えること・言えないこと

言えること

男子大学バスケ選手11人の研究では、睡眠を延ばした期間の後にスプリントが16.2秒から15.5秒になった。

この研究で睡眠を延ばした期間には、夜の睡眠時間が普段より平均110.9分長かった。

この研究では、睡眠を延ばした後に反応時間と日中の眠気の得点が下がっていた。

言えないこと

この研究からは、睡眠を延ばしたことだけが記録の変化を生んだとは言えない。

この研究からは、女性や一般の人、ほかの競技でも同じ結果になるとは言えない。

この研究からは、何時間眠れば足りるのかは言えない。

出典

[1]

Mah CD, Mah KE, Kezirian EJ, Dement WC. The effects of sleep extension on the athletic performance of collegiate basketball players. Sleep. 2011;34(7):943-50.

DOI 10.5665/sleep.1132

介入研究(対照群なし)・11人/確認した範囲:要旨

2026年11月1日公開

    この記事は AI を使って作り、公開の前に要旨との照合と表現の点検を機械で行っています(編集方針)。研究の紹介で、診断や治療の代わりではありません。体調に不安がある方は医師に相談してください。