睡眠7〜8時間より短い人も長い人も、死亡リスクが高かった

No.012回復メタ分析・79研究

この記事が答える問い:理想的な睡眠時間は何時間なのか?短すぎても長すぎてもよくないのか?

Strain 負荷この論文の位置回復 Recovery
79研究統合したコホート研究
1.14短い睡眠のハザード比
1.34長い睡眠のハザード比
夜の部屋で眠る人の横顔のシルエットと、時計の針のような淡い光の弧

3行でいうと

  1. 1成人の睡眠時間と、原因を問わない死亡との関係を、79のコホート研究をまとめて調べた。
  2. 27〜8時間と比べると、7時間未満の群は死亡リスクが14%高く、9時間以上の群は34%高かった。
  3. 3観察研究の統合なので、睡眠時間を変えると死亡リスクが変わるという因果は言えない。
並んだ寝床。真ん中だけ静かな光、両端は朱と青の光に照らされている
比べたのは、7時間未満・7〜8時間・9時間以上という睡眠時間の区分だった。

研究の中身

研究の種類メタ分析
対象成人(男性と女性)。1年以上追跡したコホート研究の参加者・79研究
短い睡眠7時間未満・一晩あたり
基準7〜8時間・比べるときの基準にした群
長い睡眠9時間以上・一晩あたり

測った物:全死亡(原因を問わない死亡)のリスク、男女別の死亡リスク

結果

短い睡眠(7時間未満)長い睡眠(9時間以上)
暗い夜空のような背景の右下に、布団の端と窓からの朱と青の光
全死亡のハザード比(7〜8時間を基準)ハザード比・低いほどリスクが低い
7時間未満
1.14
9時間以上
1.34

どちらも7〜8時間の群を基準にしたハザード比の統合値。棒は0から。数値は出典[1]の要旨から(論文の図は転載していない)。

研究の種類の位置

動物・細胞
観察研究
介入(ランダム化なし)
ランダム化試験
メタ分析
弱い原因と結果をどこまで言えるか強い

編集部の読み

睡眠は「長いほどよい」とは限らない。この統合の結果は、そういう形をしている。

要旨によると、7〜8時間を基準にしたとき、短い睡眠の群だけでなく長い睡眠の群でも死亡リスクが高く、長いほうが差は大きかった。ここからは編集部の解釈である。睡眠時間と死亡リスクの関係は、一方向の直線というより、基準の帯から外れるほど高くなる形として読めるかもしれない。ただし観察研究なので、長く眠ること自体が理由なのか、睡眠時間と死亡の両方に関わる別の要因があるのかは、この要旨からは分からない。

当てはまらない人・研究の限界

  1. 1観察研究(コホート研究)を集めたメタ分析で、睡眠時間と死亡の因果関係は示していない。
  2. 2対象は成人の男性と女性。年齢の幅や健康状態、睡眠時間の測り方は要旨に書かれていない。
  3. 3比べた区分は7時間未満・7〜8時間・9時間以上で、8〜9時間の扱いは要旨に書かれていない。
  4. 4女性で長い睡眠の関連がより強かったとあるが、男女別の数値は要旨に示されていない。

言えること・言えないこと

言えること

79のコホート研究を統合したメタ分析では、一晩7時間未満の睡眠の群は7〜8時間の群より死亡リスクが14%高かった。

同じメタ分析で、一晩9時間以上の睡眠の群は7〜8時間の群より死亡リスクが34%高かった。

このメタ分析では、男性でも女性でも、短い睡眠と長い睡眠の群はどちらも死亡リスクが高かった。

言えないこと

この研究から、睡眠時間を7〜8時間に変えれば死亡リスクが下がるとは言えない。

この研究から、7〜8時間がすべての人にとって理想の睡眠時間だとは言えない。

この研究から、長く眠ること自体が死亡リスクを高める原因だとは言えない。

出典

[1]

Ungvari Z, Fekete M, Varga P, Fekete JT, Lehoczki A, Buda A, et al. Imbalanced sleep increases mortality risk by 14-34%: a meta-analysis. Geroscience. 2025;47(3):4545-4566.

DOI 10.1007/s11357-025-01592-y

メタ分析・79研究/確認した範囲:要旨

2026年11月1日公開

    この記事は AI を使って作り、公開の前に要旨との照合と表現の点検を機械で行っています(編集方針)。研究の紹介で、診断や治療の代わりではありません。体調に不安がある方は医師に相談してください。