有酸素を先にした群は、筋トレの重さを保ちにくかった

No.025負荷ランダム化試験・30人

この記事が答える問い:筋トレと有酸素運動を同じ日にやるなら、どちらを先にやればいい?

筋トレ習慣のある男性30人の研究では、有酸素運動を先にした群は、1RMの80%の重さを保つ力が筋トレを先にした群より低かった。4つの条件にランダム化して割り付けた1回の試験で、有酸素を先にした群は運動後の血中コルチゾールと乳酸の値も、筋トレの後に有酸素をした群より高かった。

Strain 負荷この論文の位置回復 Recovery
30人参加者
4群比べた条件
80%筋トレの負荷(1RMに対する割合)
黒い背景に、ランニングをする人と、バーベルを担ぐ人のシルエットが左右に並んでいる

3行でいうと

  1. 1筋トレ習慣のある男性30人で、有酸素運動と筋トレの順番が、筋トレの出来と血中のホルモンにどう関わるかを1回の運動で調べた。
  2. 2有酸素を先にした群は、1RMの80%の重さを保つ力が低く、コルチゾールと乳酸の値は筋トレの後に有酸素をした群より高かった。
  3. 31回の運動の直後から1時間後までの反応だけで、何週間も続けたときの筋力の伸びの違いは、この研究からは言えない。
バーベルを持ち上げようとして膝に手をつく人のシルエット
有酸素を先にした群は、筋トレで最大の80%の重さを保つ力が低かった。

研究の中身

研究の種類ランダム化試験
対象筋トレの習慣がある男性(競技選手ではなく趣味のレベル)・30人
筋トレだけ1回・ST
筋トレ→有酸素1回・ST-END
有酸素→筋トレ1回・END-ST
運動なし1回・CON

測った物:筋トレ中に1RMの80%の重さを保てた度合い、血中テストステロン、血中コルチゾール、テストステロン:コルチゾール比、血中乳酸

結果

結果の向き有酸素運動を先にした群は、筋トレだけの群や筋トレを先にした群より1RMの80%の重さを保つ力が低く、運動後のコルチゾールと乳酸の値は筋トレの後に有酸素をした群より高かったが、テストステロン:コルチゾール比には統計的に意味のある差は見られなかった。
暗い背景の右下に、バーベルのプレートとランニングシューズのシルエットがかすかに光る

研究の種類の位置

動物・細胞
観察研究
介入(ランダム化なし)
ランダム化試験
メタ分析
弱い原因と結果をどこまで言えるか強い

編集部の読み

同じ日に両方やるとき、順番は筋トレの重さを保てるかどうかに関わる要素の一つかもしれない。

この研究で有酸素を先にした群は、1RMの80%の重さを保つ力が低く、コルチゾールと乳酸の値は筋トレの後に有酸素をした群より高かった。測ったのは1回の運動と、その直後から1時間後までの血液だけである。何週間も続けたときに筋力の伸びがどう違うかは、この要旨からは分からない。著者の結論も、高い負荷で筋トレをする場合に限った短期の反応についての言い方になっている。

当てはまらない人・研究の限界

  1. 1対象は筋トレの習慣がある男性30人だけで、女性、高齢者、競技選手は含まれていない。健康状態についての記述は要旨に無い。
  2. 21回の運動の短期の反応だけを見ており、何週間も続けたときの筋力や持久力の変化は調べていない。
  3. 3各群の人数や、有酸素運動の種類・強さ・時間は要旨に書かれていない。
  4. 4ホルモンや乳酸の値は運動直後の体内の状態を示す指標で、筋力の伸びそのものを測ったものではない。

言えること・言えないこと

言えること

この研究では、有酸素運動を先にした群は、筋トレだけの群や筋トレを先にした群より、筋トレで1RMの80%の重さを保つ力が低かった。

この研究では、有酸素運動を先にした群は、筋トレの後に有酸素をした群より運動後のコルチゾールの上がり幅が大きかった。

この研究では、運動をした群はすべて運動直後にテストステロンの値が上がった。

言えないこと

この研究から、有酸素運動を先にすると何週間後かの筋力の伸びが小さくなるとは言えない。

この研究はテストステロン:コルチゾール比に統計的に意味のある差は見られなかったため、比の点でどちらの順番が有利とは言えない。

この研究は男性の筋トレ経験者だけが対象なので、女性や高齢者にも同じ結果になるとは言えない。

出典

[1]

Jones TW, Howatson G, Russell M, French DN. Effects of strength and endurance exercise order on endocrine responses to concurrent training. Eur J Sport Sci. 2017;17(3):326-334.

DOI 10.1080/17461391.2016.1236148

ランダム化試験・30人/確認した範囲:要旨

2026年11月4日公開

    この記事は AI を使って作り、公開の前に要旨との照合と表現の点検を機械で行っています(編集方針)。研究の紹介で、診断や治療の代わりではありません。体調に不安がある方は医師に相談してください。