筋肉痛の脚に塗る痛み止めのゲルで、歩く時の痛みは変わるのか?
この記事が答える問い:筋肉痛に湿布や塗り薬を使うと、痛みは変わるのか?
筋肉痛の両脚で比べた研究では、ジクロフェナク1%のゲルを塗った脚は、偽薬の脚より歩く時の痛みの減り幅が大きかった。24人のランダム化二重盲検試験で、24時間の痛みの減り幅の合計(SPID)は34.9対23.6だった。

3行でいうと
- 1筋肉痛の両脚の片方に痛み止めのゲル、もう片方に偽薬を塗り、痛みの減り方を比べた。
- 2ゲルの脚は歩く時と立つ時の痛みの減り幅が大きく、安静時は統計的に意味のある差は見られなかった。
- 3健康な若い成人24人の小さな試験で、貼る湿布やほかの年代・競技者には広げられない。

研究の中身
健康なボランティア24人が、太ももの前の筋肉を使う脚の曲げ伸ばしの運動をした。運動の24〜48時間後に、両脚とも安静時の痛みが0〜10の11段階で4以上だった人が参加した。左右どちらに本物を塗るかをランダムに決め、片方の脚にジクロフェナク1%ゲルを1回4g、もう片方に見分けのつかない偽薬を、6時間ごとに48時間塗った。最初の24時間は施設に泊まり、安静時・立った時・約5m歩いた時の痛みを脚ごとに点数でつけた。
測った物:歩く時の痛みの点数(0〜10)、立つ時の痛みの点数、安静時の痛みの点数、有害事象
結果
SPIDは、塗る前の痛みからの減り幅を時間で足し合わせた値で、大きいほど痛みの減りが大きい。平均値。棒は0から。数値は出典[1]の要旨と本文から(論文の図は転載していない)。
- 1歩く時の48時間のSPIDは、ゲルの脚が110.3、偽薬の脚が86.8だった(P=0.025)。
- 2立つ時のSPIDは、24時間で33.9対21.6(P=0.028)、48時間で109.2対82.2(P=0.012)だった。
- 3安静時のSPIDは24時間で28.1対24.8(P=0.369)、48時間で93.6対83.8(P=0.330)で、統計的に意味のある差は見られなかった。
- 424人全員が塗り忘れなく最後まで参加し、発疹や刺激などの有害事象を報告した人はいなかった。
研究の種類の位置
編集部の読み
差が出たのは歩く時と立つ時で、安静時には統計的に意味のある差は見られなかった。
この研究は、ゲルを試すこと以上に、筋肉痛を使った痛みの研究の組み立て方を確かめるために作られている。動いた時の痛みの点数でだけ差が出たことは、何をどう測るかで、塗り薬と偽薬の差の見え方が変わることを示しているのかもしれない。ただし、調べたのはゲルの塗り薬で、貼る湿布ではない。
当てはまらない人・研究の限界
- 1対象は平均28歳の健康なボランティア24人(男女およそ2:1)で、運動選手や高齢者、持病のある人は含まれていない。
- 2調べたのはジクロフェナク1%のゲル(塗り薬)で、貼る湿布やほかの成分の薬は調べていない。
- 3測ったのは本人がつける痛みの点数で、筋力や腫れなどの体の状態は測っていない。
- 4著者ら自身が、片脚ずつ比べる設計は全身に吸収される薬の多くには使えず、どの設計の要素が結果に寄与したかも判断が難しいと認めている。
言えること・言えないこと
健康な24人の研究で、ジクロフェナク1%ゲルを塗った脚は偽薬の脚より、歩く時の痛みの24時間の減り幅(SPID)が大きかった(34.9対23.6)。
この研究で、立つ時の痛みの減り幅も、ゲルの脚が24時間・48時間とも偽薬の脚より大きかった。
この研究で、発疹や刺激などの有害事象を報告した人はいなかった。
この研究は貼る湿布を調べておらず、湿布の結果としては読めない。
安静時の痛みでは、ゲルの脚と偽薬の脚に統計的に意味のある差は見られなかったので、じっとしている時の痛みについては言えない。
この研究は痛みの点数だけを測っており、筋肉の状態が早く元に戻るかは言えない。
健康な若い成人24人の結果で、運動選手や高齢者に当てはまるかは言えない。
出典
Singla N, Desjardins PJ, Cosca EB, Parulan C, Arriaga A, Poole KC, et al. Delayed-onset muscle soreness: a pilot study to assess analgesic study design features. Pain. 2015;156(6):1036-1045.
2026年11月5日公開
この記事は AI を使って作り、公開の前に要旨と全文との照合と表現の点検を機械で行っています(編集方針)。研究の紹介で、診断や治療の代わりではありません。体調に不安がある方は医師に相談してください。



